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徳川家康没後400年記念 天下太平 徳川名宝展

2016年4月1日~2016年5月29日 広島県立美術館にて。家康の遺愛品や将軍家などに受け継がれる名宝が一堂に揃います。

2016/02/05

徳川家康の人柄を知り、江戸時代の豊かな文化も感じることができる「徳川名宝展」

乱世を駆け抜け、戦国の覇者となった徳川家康(1542-1616)。
没後400年を記念して広島県立美術館で開催される「徳川名宝展」は、天下太平を目指した 家康のまなざしにフォーカスした展覧会となっています。

【会期】2016年4月1日(金)~2016年5月29日(日)

【総点数】約170点(展示替を含む)

家康の遺愛品や自筆書画、将軍家・御三家にゆかりのある寺社などに受け継がれた名宝や、武家・公家・町人らが生み出した作品たちが一堂に揃う貴重な機会。ぜひ広島県立美術館でご覧ください!

≪東照大権現像≫ 東京・德川記念財団
≪東照大権現像≫ 東京・德川記念財団

寄稿 広島県立美術館 隅川明宏さん

本展は、徳川家康(1543-1616)の生涯を起点として、将軍家・御三家から宮中まで繋がりを見せる葵の系譜をたどり、さらに徳川の治世=太平の世の実態をも展望しようとする壮大な試みです。

第1章「戦国の覇者」では、家康自筆の書状や甲冑、描かれた戦国合戦図などを通して、家康の実像と彼の生きた時代背景に迫ります。
そして、武門にあって贈答品でもあった刀剣を並べたコーナーには、名だたる武将たちの所有を経て家康の掌中に入った中世以来の名刀6点(うち2点は、前・後期のみ)との出会いが待っています。国宝≪刀 金象嵌銘 正宗 本阿(花押)≫(文化庁)や、国宝≪太刀 銘 筑州住左≫(広島・小松コレクション 4月1日~5月1日)など、刀剣の名品が揃います。

第2章「葵の系譜」では、東照大権現として神格化された家康の、肖像彫刻や幕府御用絵師・狩野探幽による東照大権現霊夢像などをはじめ、将軍家・御三家に受け継がれた家康の遺品に注目します。
また、家光の子女・千代姫が尾張徳川家に輿入れした際の華やかな婚礼道具・国宝「初音の調度」から、≪初音蒔絵大角赤手箱≫や≪胡蝶蒔絵挟箱≫、≪胡蝶蒔絵机≫など、5点(いずれも愛知・徳川美術館 前期2点、後期3点)を紹介します。

重要文化財≪布晒舞図≫英一蝶筆 埼玉・遠山記念館(展示期間 4/1~5/1)
重要文化財≪布晒舞図≫英一蝶筆 埼玉・遠山記念館(展示期間 4/1~5/1)
そして、本展のハイライトとなる第3章「太平の世」
大規模御殿障壁画と都市風俗画の対比による展示の試みは、文字通り最大の見所です。大規模御殿の障壁画制作といえば、御用絵師狩野派の真骨頂とする仕事ですが、その中心にあったのが狩野探幽です。
本展では、国宝・日光東照宮陽明門の天井を彩った探幽筆≪雲竜図≫や、重要文化財・二条城二の丸御殿障壁画≪竹林群虎図≫などをご紹介します。とりわけ二条城の、高さ2mを超える迫力の金碧障壁画は、まさしく狩野派絵師の力を結集したものに相違ありません。大規模御殿であればこそ使用されたであろう巨大な掛軸や屏風もあわせて、展示ケース内に居並ぶ様が、江戸時代の壮麗な御殿空間へと誘います。
一方、大規模御殿と対比するのは、都市住民の生活を描いた風俗画(浮世絵ではありません)。重要文化財・英一蝶筆≪布晒舞図≫(埼玉・遠山記念館 4月1日~5月1日)は、小品ながら江戸絵画を代表する名品のひとつ。一蝶作品をはじめとする都市風俗画は、徳川の治世=太平の世の空気を会場内に吹き込んでくれるでしょう。

先年2015年には所縁の地で盛大にイベントが開催されるなか、広島東照宮でも200年ぶりの神輿渡御が行われました。広島県立美術館で「天下太平 徳川名宝展」を開催することになったのも、決して偶然のことではなく、神君家康公のお導きだったのかもしれません。

主要作品紹介

重要文化財
≪唐物肩衝茶入 銘 初花 (大名物)≫

東京・德川記念財団(展示期間 4/1~4/17)

古来唐物肩衝の白眉とされる茶入で、大名物として柳営御物第一の名宝として珍重されました。東山名物を経て、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の所有となり、その後、松平備前守より元禄11年(1698)に将軍綱吉へ進上され、以後德川宗家の重宝として伝来しました。
国宝
≪千代姫婚礼調度 初音蒔絵大角赤手箱≫

愛知・徳川美術館(展示期間 4/1~5/1)

三代将軍家光の長女・千代姫が、尾張家二代光友へ嫁いだ際に持参した道具です。初音の調度の名は、『源氏物語』の「初音」の帖「年月を松にひかれてふる人に今日鴬の初音きかせよ」の歌意を全体の意匠とし、その歌の文字を葦手書きに散らしているところに由来しています。
重要文化財
≪二条城二の丸御殿 遠侍三の間 竹林群虎図≫ 西側部分 狩野甚之丞筆

京都・元離宮二条城事務所(展示期間 5/3~5/29

徳川将軍家が威信をかけて建築した二条城の巨大障壁画です。玄関・遠侍に猛獣を描くのは、武家御殿障壁画の方式で、訪れた大名たちは将軍の武威・威光を目の当たりにしました。

関連イベント

講演会(共催 広島県立美術館 友の会)

1 太平の世の美術
日時 4月1日(金) 13時30分~[受付開始/30分前]
場所 地下講堂(定員/先着200名)
講師 榊原 悟さん(本展監修者、岡崎市美術博物館長)
※聴講無料、事前申込不要。

2 パクス・トクガワーナへの道(仮題)
日時 4月17日(日) 13時30分~[受付開始/ 30 分前]
場所 地下講堂(定員/先着200 名)
講師 德川 恒孝さん(德川宗家18代当主、公益財団法人德川記念財団理事長)
※聴講無料、事前申込不要。

3 辻ヶ花に迫る! ~復元・修理を通して~
日時 5月8日(日)13時30分~[受付開始/30分前]
場所 地下講堂(定員/先着200 名)
講師 矢野 俊昭さん(染織文化財修復家)
※聴講無料、事前申込不要。


美術講座

御用絵師狩野派と広島
日時 5月22日(日)13時30分~[受付開始/30分前]
場所 地下講堂(定員/先着200名)
講師 隅川 明宏さん(当館学芸員)
※聴講無料、事前申込不要。

学芸員によるギャラリートーク
日時 4月8日、4月22日、5月13日、5月27日(金)各日11時~
※聴講無料。入館券を購入した後、会場入口付近でお待ちください。

ウェブレポーター大募集!
日時 4月8日(金) 17時~19時30分
受付 3階ロビー
対象 インターネットを通して徳川名宝展をPRしてくださる一般の方が対象♪
実施当日に限り、徳川名宝展に招待入場できます。

守屋純子×中村健吾ジャズデュオ・コンサート
日時 4月16日(土) 13時~
場所 1階ロビー
演奏 ピアノ/守屋純子 ベース/中村健吾
曲目 「徳川家康公ジャズ組曲」ほか
※鑑賞無料、事前申込不要。

ゆるキャラ(R)グランプリ2015 グランプリ獲得 出世大名家康くん in ひろしま
日時 5月5日(木・祝)
(1)10時30分~ (2)13時30分~ (3)15時30分~
場所 3階ロビー(定員/各回先着50組)
内容 はままつ福市長・家康くんと握手をして出世運を授かろう!
※各回30分前から3階ロビーにて整理券が配布されます。入館券の提示が必要です。

ワンコイン縮景園
「徳川名宝展」入館券を提示すると、一般・大学生・高校生は100円で縮景園に入園することができます♪


国宝 ≪刀 金象嵌銘 正宗 本阿花押/本多中務所持≫ 文化庁<br>
国宝 ≪刀 金象嵌銘 正宗 本阿花押/本多中務所持≫ 文化庁
徳川家康没後400年記念 天下太平 徳川名宝展
【会期】2016年4月1日(金)~2016年5月29日(日)
【開館時間】9:00~17:00
金曜日は20:00まで
※入館は閉館30分前まで
※4月1日は10時開場
※休館日 月曜日
【会場】広島県立美術館(広島市中区上幟町2-22)
【料金】
一般 1200円(1000円)
高・大学生 700円(500円)
中学生以下 無料
※( )内は前売・20名以上の団体料金。
※学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いします。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。
【お問い合わせ】
広島県立美術館
 082-221-6246
■前売券販売所
広島県立美術館、セブン-イレブン(セブンチケットhttp://7ticket.jp)、ローソンチケット(Lコード 64325)、広島市・呉市内の主なプレイガイド・画廊・画材店、ゆめタウン、フジ、中国新聞社読者広報部、中国新聞各販売所(取り寄せ) など