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北斎の富士 冨嶽三十六景と富嶽百景

2016年1月2日~2月14日 広島県立美術館にて、148点の富士が一堂にそびえ立つ!

2015/11/09

葛飾北斎が生み出す芸術の真骨頂を間近でご覧ください!

『冨嶽三十六景』より《凱風快晴》<br>文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
『冨嶽三十六景』より《凱風快晴》
文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
【展覧会概要】

葛飾北斎(1760-1849)
90歳で没するまでの約70年にわたり、常に新たな様式に挑戦し続けた画人。北斎の名を不動にしたのは、全作品に富士をあしらい、名所絵(風景画)というジャンルを定着させる要因となった『冨嶽三十六景』の存在です。また、その刊行後には、風景ばかりでなく故事説話も取り入れ、確かな描画力を示した『富嶽百景』を完成させています。
特別展「北斎の富士 冨嶽三十六景と富嶽百景」では、二大連作『冨嶽三十六景』、『富嶽百景』全148点に関連作品などを加えた159点が紹介されます。
『冨嶽三十六景』より《神奈川沖浪裏》<br>文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
『冨嶽三十六景』より《神奈川沖浪裏》
文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
『冨嶽三十六景』より《甲州石班澤》<br>文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
『冨嶽三十六景』より《甲州石班澤》
文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
【展覧会のみどころ】

葛飾北斎の代表作『冨嶽三十六景』では、眺める場所や季節、天候によって見え方が多彩に変貌する富士の姿が描かれています。高い建物が無かった当時は、江戸の至る所から見えた富士の姿に、人々は強い親近感を覚えていました。

『冨嶽三十六景』のうちの1点≪諸人登山(もろびととざん)≫には、富士山への信仰心を持つ人々が集まり、集団で富士に登拝する「富士講」の様子が描かれていると云われています。『冨嶽三十六景』が生まれた時代は、泰平の世が続いた江戸後期で、五街道や宿場町の整備が進み、花見や名所めぐりなど、庶民はより四季折々の行楽を楽しむようになりました。江戸の町で流行したこの「富士講」も単純に信仰心だけによるものではなく、富士への登山が行楽として楽しまれていたことを示しています。

版元の西村永寿堂は、そうした時代の潮流も鑑みて、北斎に富士の連作を描くよう依頼しました。西洋から輸入されたばかりのベロ藍(=プルシアンブルー)という顔料を用いることで、清々しい青色が印象的な『冨嶽三十六景』という名作が生まれました。
また、錦絵である「三十六景」の完成後に冊子本として制作された『富嶽百景』では、墨の濃淡を見事に使い分け、富士誕生の神話的場面から始まり、花鳥画から故事人物画まで、様々な趣向をこらした富士の姿が表現されています。

若い頃から高い評価を得ていた北斎でしたが、『富嶽百景』の初編跋文(ばつぶん)の中では、自作について「七十年前画く所(=70歳以前に描いたもの)は実に取に足ものなし」と述べています。

今回の特別展は、『冨嶽三十六景』『富嶽百景』という、齢70を越えた円熟期の北斎による二大連作をまとめて展示するという珍しい趣向になっています。唯一無二の北斎の不二を、広島県立美術館にてぜひご覧ください。
『富嶽百景』より《田面の不二》<br>天保5(1834)年
『富嶽百景』より《田面の不二》
天保5(1834)年
『富嶽百景』より《夕立の不二》<br>天保6(1835)年
『富嶽百景』より《夕立の不二》
天保6(1835)年

関連イベント

記念講演会「世界を驚かせた北斎」(共催 広島県立美術館友の会)
【日時】2016年1月11日(月・祝) 13:30~15:00(開場13:00)
【講師】浦上満さん(浦上蒼穹堂代表、国際浮世絵学会常任理事)
【会場】地階講堂
【定員】200名(先着順) ※聴講無料申込不要

ワークショップ「私の富士さん」(協力 泉美術館)
 切り絵をカーボン紙とばれんで摺って着彩し、富士山を取り入れたあなただけの版画を制作しましょう。
【日時】2016年1月23日(土) 13:30~15:30
【講師】松尾真由美さん(広島市立大学芸術学部講師)
【対象】全年齢(小学生以下は保護者同伴)
【会場】地階講堂
【定員】20名(先着順) ※要事前申込(広島県立美術館へ電話申込)。参加費無料

ギャラリートーク
【日時】毎週金曜日 11:00~
【講師】広島県立美術館学芸員
【会場】3階企画展示室
入館券が必要です。申込不要。会場入口でお待ちください。

ウェブ・レポーター大募集
【日時】2016年1月15日(金) 17:00~18:30
【受付場所】3階ロビー
【実施場所】3階展示室内
【対象】ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどのSNSにて情報発信をされている一般の方。(参加者は、実施日時に限り本展にご招待)

お正月特典!

和装来館割引
新春の晴れ着姿はとっても素敵! 着物で来館のお客様はとってもお得です!
→ 当日料金より200円引きでご鑑賞いただけます。
【日時】2016年1月2日(金)~2016年2月14日(日) 9:00~16:30
【場所】広島県立美術館1階受付 ※金曜日は18:30まで


『冨嶽三十六景』より《遠江山中》<br>文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
『冨嶽三十六景』より《遠江山中》
文政(1818~30)末~天保(1830~44)前期
北斎の富士 冨嶽三十六景と富嶽百景

【会期】2016年1月2日(土)~2016年2月14日(日)※会期中無休
【開館時間】9:00~17:00
金曜日は19:00まで
※入館は閉館30分前まで
【会場】広島県立美術館(広島市中区上幟町2-22)
【料金】
一般 1100円(900円)
高・大学生 700円(500円)
小・中学生 400円(200円)
※( )内は前売・20名以上の団体料金。
※学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いします。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。
【お問い合わせ】
広島県立美術館 082-221-6246

牡蠣の「たーくん」
牡蠣の「たーくん」
たーくん的オススメポイント☆

北斎が描いた様々な富士の絵が一度にたくさん見られる貴重な特別展!美術の教科書に載っていた、歴史の教科書で見て学んだあの作品が、実際に間近で見られるよー★要チェック!!関連イベントは申込みが要るものと要らないもの両方あるから気をつけてね♪