まいぷれ広島 編集部が行く!
【広島市江波山気象館】全国でも珍しいお天気の博物館
お天気の不思議を楽しく学びませんか
2022/07/21
何で雨は降るの?雲ってどうやって出来るの?明日の天気がなんで分かるの?
お天気には不思議がいっぱいです。
そんな不思議を分かりやすく教えてくれる博物館が広島市にありますよ。
全国でも珍しいお天気の博物館『広島市江波山気象館』をご紹介します!
夏休みの自由研究の参考になるかもしれませんよ。
広島市中区の江波山公園にある江波山気象館。
その本館建物は昭和9年に建築された旧広島地方気象台の庁舎です。
昭和初期、日本の建築技術が欧米の建築技術に追いついたころの代表的な鉄筋コンクリート造の建物であり、被爆建物である本館は、現在も残る日本の建築技術の発達を示す『近代化遺産建築物』として広島市の重要有形文化材に指定されています。
昭和62年まで気象台として使われていた本館ですが、その建物の保存と活用のため、平成4年に全国でも初となる気象に特化した博物館である『江波山気象館』として開館しました。
大変貴重な建物なので、気象の展示を目的に来館される方だけではなく、建築ファンの方や、雰囲気のある館内を使って、結婚式の前撮りや成人式の写真撮影などで訪れる方もいるそうです。
本館 1階フロア
お天気の不思議お答えします。
入り口に入ってすぐに、『お天気情報コーナー』があります。
気象館が独自で行っている広島市域の気象予報の現場の公開や、大型モニターによる気象情報の紹介、自分の誕生日の天気を調べるコーナーがあります。また、気象に詳しい学芸員や気象予報士がお天気や気象に対する質問にいつでも答えてくれるそうです。
さらに、気象に関するあらゆるジャンルの一般書や児童書、またそれらの歴史に関する図書などもあり、自分で調べることも出来ます。
ライブラリーコーナーでは、ゆっくり気象に関して調べることが出来ます。
気象庁が発表する気象情報と気象館独自の観測情報や天気予報を公開しています。
※『空白の天気図』…原子爆弾とその直後に襲来した枕崎台風、被害に遭いながら、責務を全うする気象台で働く人たちを描いた物語
1階にはこの他、お天気についての映像やノンフィクション小説『空白の天気図』の映像を観ることが出来る【映像コーナー】があります。
2階フロア
なぜ?どうしてを体験できる。『気象・科学の体験コーナー』
2階フロアには、雷の実験コーナーや雲の中に入ったような雰囲気が体験出来るブース、画面で豪雨や暴風の疑似体験が出来るコーナーなどあります。
楽しみながら、気象について学び、災害について考えることが出来ます。
豪雨と暴風を疑似体験できるコーナー
画面前に立つと雨と風が!
ブースに入ると下から雲がもくもく現れます!雲の上に立った気分になりますよ。
体験スペース《はんずおん》では、いろんな形の鏡があります。
前に立ったらどうなるかな?
体験を通して科学の不思議に触れることができますよ。
気象台の歴史に触れる展示室もあります。
被爆建物である本館の被爆の傷跡が残る壁など一部保存展示してあります。また、当時の気象台当番日誌や原爆後気象台の人たちが聞き取り調査をした貴重な資料なども展示してあります。
気象を通して、過去の原爆の歴史に触れ、知ることで平和を考えるきっかけになって欲しいそうです。
もちろん、気象台で使われた雨量計や気圧計などの気象測器も展示してあります。
別館1・2階
別館では、企画展室や実験を見学しながら気象や科学を学べるサイエンスショーなどが行われるイベントスペースがあります。
サイエンスショーは子どもも大人も楽しめるイベントで定期的に行われています。
現在はオンラインでの事前申し込みが必要なので、詳しくは江波山気象館のホームページをご覧くださいね。
展望台
屋上は展望台になっています。
広島市をグルっと360度見渡すことができますよ。
展望台にもありますが、館内の色んな所に気象の観測機械があるそうです。それを見つけて歩くのも楽しそうですね。
また、ミュージアムショップでは江波山気象館オリジナルの実験キットも販売してありました。
館内を見て回り、家に帰って自分で実験してみるのも面白そうですね。
今回初めて伺いましたが、とにかく発見や驚きの連続でした。大人でも十分楽しめる博物館、子どもならもっと感動するはず!
広島市江波山気象館のご案内